お悩みタイトル【留守番中のおもらし】

普段飼い主が在宅している時はトイレでおしっこできるのですが、飼い主が留守中や就寝中にかぎって失敗します。
原因としつけ方法を教えてください!!!

ニックネーム:nananko
ペット:【犬】ししゃも(イタリアングレーハウンド)【性別:女の子】【ペットの年齢:6歳】

nanankoさん、ししゃもちゃんこんにちは。
留守中や就寝中のみおトイレを失敗してしまうというご相談ですね。

ししゃもちゃんはnanankoさんがいない(就寝中含め)時のみおトイレを失敗してしまうということで、
いくつかの原因が考えられます。

①お留守番のうちにトイレが汚れてしまって、トイレでしたくない
長時間のお留守番などでトイレが汚れてしまうと、きれい好きな子はわざと別の場所におしっこをすることがあります。
この場合はお留守番の前にトイレを済ませてもらう(お散歩など)、トイレを複数用意する、などの解決方法があります。

②nanankoさんがいないことへの不安・ストレス
常に飼い主さんと一緒の子は、お留守番などで飼い主さんと離れると極度に不安になってしまうことがあります。
ししゃもちゃんを直接診断したわけではないので断言はできませんが、
お留守番など、飼い主さんと離れる状況で不安やストレスを極度に感じてしまう状態を「分離不安」と言います。
分離不安の症状としては、飼い主さんと離れている間に
・トイレを失敗する
・物を破壊する
・部屋を荒らす
・ずっと大声でなく
・常に落ち着かない
・異常に手を舐める などです。

この場合は、「トイレを失敗しないようにする練習」というよりは
「飼い主さんがいなくても普段通りに生活する練習」をする必要があります。

ししゃもちゃんは普段はちゃんとおトイレができるようなので、
nanankoさんとの時間はもちろん、自分の時間も楽しめるようになると良いですね。

分離不安の解決方法としては、いくつかのステップがあります。

【step1】 同じ空間で別々に過ごす
今は、一緒にいる時間は常に近くにいるかもしれません。
そのため、まずは練習としてししゃもちゃんから見える場所でお互いの時間を過ごしてみてください。
(例えば、ケージに入れて同じ部屋にいる、など)
その際、ししゃもちゃんの好きなおもちゃやブランケットなどがあると落ち着きます。
また、食べるのに時間のかかるおやつを与えるのもオススメです。
急に長い時間離れるのではなく、最初は短く、慣れてきたら徐々に距離と時間を延ばしてみてください。

【step2】 同じ家で少しのお留守番
step1ができている場合は、step2から始めていただいても問題ありません。
ししゃもちゃんは就寝中もおトイレを失敗してしまうとのことなので、step2からが大切な工程になってきます。
step2では、同じ家にいて、「見えない」時間を徐々に増やします。
はじめはトイレやお風呂など、短い時間姿が見えないようにします。
それができたら、2時間、3時間と増やしていきましょう。
ここで大切なのは、姿を隠した時、また戻ってきたときに過剰に反応しないことです。
「行ってくるね!またね!あとでね!」や、「帰ってきたよ!寂しかった!?えらいね!」などとテンション高く接してしまうと
お留守番が「特別なもの」になってしまいます。
お留守番に慣れるためには、お留守番は「日常」である必要があります。
また、この時もstep1と同様に、ししゃもちゃんが落ち着くものや食べるのに時間がかかるおやつなど気が紛れる物を与えるのもおすすめです。

【step3】 外出でお留守番
step2ができたら、今度は10分、20分と短い時間で外出し、練習してみてください。
外出するときはなにも言わず、何食わぬ顔で戻るといいかもしれません。
この時も、いままで通りししゃもちゃんが落ち着くものや食べるのに時間がかかるおやつなど気が紛れる物を与えることをおすすめします。

徐々に時間を延ばしていき、お留守番に不安がなくなればおトイレの失敗は減ると考えられます。

③環境の変化
もし、お留守番中のトイレの失敗が最近はじまったのなら、なにかきっかけがある可能性が高いです。
分離不安にも関わってきますが、例えば
・お留守番中に怖いこと(花火や雷など)があった
・家の環境が変わった(隣で工事を始めた、など)
・家族が増えた(同居や赤ちゃん、新しいペットなど)
その場合は、原因にたいしてアプローチする必要があります。


以上、考えられる原因と対策を3つご紹介いたしました。
お留守番の練習には時間と根気が必要ですが、今後ししゃもちゃんが落ち着いてお留守番できるようになればnanankoさんも安心してお出かけできると思います。
ししゃもちゃんにも失敗してしまう理由はきっとあるので、怒らないであげてくださいね。
失敗したお掃除も大変だと思いますので、もしnanankoさんが練習中に疲れてしまったらおむつをつけても良いかもしれません。
もし治らないようでしたら、実際に見てもらえるドックスクールや獣医さんにご相談してみてくださいね。

nanankoさんもししゃもちゃんも無理せず、お二人のペースで改善できるよう応援しています。

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獣医さんとしてはまだまだ"若葉マーク"だけど、動物を愛する気持ちは誰にも負けないわかば先生。
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