成犬でも大丈夫!愛犬のトイレ・トレーニングについて伝授します31
保護犬など、成犬になってから家族に迎えるケースも増えています。そんな飼い主の方のお悩みの一つが、トイレ・トレーニング。子犬のうちに行うケースも多いため、成犬になってからだとうまく憶えてくれるか不安に思うようですが、成犬になってからでも十分に可能です。また、散歩時に外で行うことが習慣化している愛犬の飼い主にとってもよいきっかけに。スムーズなトイレ・トレーニングは愛犬との暮らしの質を高めてくれます。
まず大切なのは、住空間を整えること
愛犬と飼い主がお互いに心地よく暮らしていくためには、トイレ・トレーニングは欠かせないものの一つといえるでしょう。とはいえ、新しく迎えた犬の場合、焦って行っては逆効果。まずは、我が家の環境に慣れてもらうことが大切です。知らない場所、知らない人たち、自分のニオイがしない場所にいることは、犬にとってはとても不安なもの。そのため、家に慣れてきたタイミングをよく見極めてトレーニングを始めたいものです。
新しい家に早く馴染んでもらうためには、犬が安心できる住環境を整えることが大切です。サークル(ケージ)を用意し、中にベッドやフードボウル、トイレトレーなどを用意し、専用の居場所を作ってあげましょう。犬は寝床の近くでは排泄をしないので、ベッドやフードボウルとは離れた場所で、できればひっそりとした静かな一角にトイレトレーを設置するとよいでしょう。
トイレのタイミングを見計らって誘導を
トイレ・トレーニングの最大のポイントは、排泄したくなるタイミングを見計らってトイレに誘導すること。成犬の場合、排泄は1日2回程度なので、目覚めた後や食事後などの朝と夕方がトイレのタイミング。のんびりしていたのに急に動き出したり、床のニオイを嗅いでくるくる回ったり、隅のほうに移動してソワソワするなど落ち着きのない仕草を見せたときが合図です。トイレにスムーズに向かわないときは、飼い主が抱き上げて連れていくとよいでしょう。便利なグッズとして、トイレシーツにスプレーするとニオイで犬を引き寄せるトイレ・トレーニング用スプレーなどもあるので、活用してもよいでしょう。
トイレが成功したら、時間をおかずにすぐに明るい声でほめてあげましょう。おやつなどのご褒美をあげるのも有効です。
散歩時排泄の習慣は早めにリセットを
成犬の場合、散歩のときなど外で排泄をする習慣がついている場合もあります。犬は本来、土や草の上など自然の中で排泄する習慣があり、トイレ・トレーニングができていても、外での排泄を好む場合もあります。ですが、飼い主の状況や天候などによって散歩ができないときに、家で排泄をせずにずっと我慢をしてしまいかねません。災害などの緊急事態で避難所暮らしをする場合の懸念材料にもなっています。そうしたことを考えると、この機会にぜひトイレ・トレーニングを検討してみてはいかがでしょう。
屋外での排泄の習慣がある場合は、トイレを段々に屋内に移動していく方法がおすすめです。まずはベランダや庭など屋外の環境を感じられる場所にトイレを置いてそこで行うことに慣れさせ、次は屋内の玄関や窓際といった場所、そして屋内の定位置へと段階を踏みましょう。
怒らず焦らず、じっくりと対応
犬によっては時間がかかってしまうかもしれないトイレ・トレーニング。焦らずにじっくりと向き合うことが大切です。最初のうちは、他の場所でしてしまうなどの粗相があるかもしれませんが、そのときの対処の仕方もポイントです。絶対に叱ることなく、穏やかな態度で粗相した場所を掃除しましょう。もしも叱ってしまったら、排泄自体が悪いことと思わせてしまい、がまんしたり隠れてしたりするようになってしまう可能性があるからです。
何度も家の中でオシッコを大量にしてしまうという場合は、病気が原因の可能性もあるので、そうした場合はかかりつけの動物病院に相談してみてください。
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