引っ込み思案な愛犬を外に楽しく誘うには34
犬は好奇心旺盛でアクティブなものだと思っていたのに、我が家の愛犬は引っ込み思案で外に出たがらない……そんなケースもお聞きします。それぞれ異なる愛犬の個性は尊重しつつ、外に出たがらない原因を解消し、楽しく過ごせるようになる方法をご紹介します。
まずは飼い主との強い信頼関係を築くこと
家の中で大切にされすぎて、ちょっとわがままに育ってしまった愛犬。そんな子を外に連れ出してみると、自分の家ではまかり通った自分ルールが通用せず、びっくりさせられたりわからないことが多いため、外に出たがらなくなったり引っ込み思案になってしまうことがあります。そうした状態を解消するためには、飼い主が愛犬との信頼関係をきちんと築き、しつけを行うことが大切です。
まずは家の中で、「待て」や「お座り」などの基本的なことができるようにしつけると同時に、アイコンタクトでしっかりと意思の疎通ができるようにしましょう。家の中でできるようになったら、次は玄関先など家の近くの外でも同様に。外でもきちんとできるようになったら、それまでよりもたくさんほめたり、特別なご褒美としておやつなどをあげたりして愛犬を喜ばせてあげましょう。飼い主の言うようにしたらよいことが起こったと記憶させること。犬にとってうれしい気持ちを積み重ねることで、家の中ばかりでなく外でも楽しい気持ちになれるよう自信をつけてあげましょう。
愛犬にとって頼れる味方であることを示す
外に出たときに、知らない人から急に触られたり、子供がはしゃいで大きな声を出しながら駆け寄ってきたり。引っ込み思案な犬にとって、こうしたことが急に起こると驚き、怖いと感じてしまうものです。怖さを感じるあまりに吠えてしまったり、噛んでしまったりすることもあるかもしれません。それによってまた誰かに怒られることがあれば、外に出るのがもっと嫌いになってしまう可能性もあります。
こうしたことを防ぐには、飼い主がきちんと愛犬を守れるように気を配ること。知らない人が近づいてきたら、怖がりな犬であることを丁寧に伝えたり、声のトーンを落としてもらうようにお願いしたり、急に触れられないようにさりげなくガードするよう立ったり。愛犬を驚かせないようにしながら、ゆっくりと距離をとっていくのもよいでしょう。
大切なのは、飼い主が一緒にいれば嫌なことは起こらない、ということを愛犬が感じられるように行動すること。その積み重ねによって、知らない人が近寄ってきてもパニックになって吠えたり怖がったりすることなく、平常心を保てるようになることでしょう。
焦らずに時間をかけてゆっくりと
愛想がよくて好奇心いっぱいのアクティブな子もいれば、一人が好きで引っ込み思案なおとなしい子もいる。そうした個性の違いがあるのは、人間も動物も同じです。それをふまえて、まずは愛犬の個性を受け止めてあげましょう。そのうえで、怖がりになったり引っ込み思案になったりした原因を考えて、飼い主と一緒であれば外は怖い場所でなく楽しい場所であることを伝えられるとよいでしょう。
とはいえ、乗り気でないのに何とか外に出そうと一生懸命になりすぎると、愛犬にとってはプレッシャーになり、かえってうまくいかないかもしれません。愛犬の機嫌を見極めること、無理じいはしないことを心にとめ、愛犬にとって楽しい経験を増やしてあげる気持ちで向き合い、焦らずに時間をかけてゆっくりと行ってみてください。
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