多頭飼いを検討中のあなたへ。2匹目を迎える事前準備は念入りに!32
すでに先住猫のいるご家庭で新たな猫ちゃんを迎えたいと思ったとき、飼い主様が猫ちゃんたちのためにできることとは?お迎え前の心構えから対面時の注意、普段の生活で気をつけたいことなどをまとめました。
多頭飼いの前にまず確認したいことや、迎えるまでにしておくべき準備とは。
まずは先住猫ちゃんの性格や体調を考えて、新しい猫ちゃんを迎えることが負担にならないかどうかよく考えてみましょう。加えて飼育するための空間、時間、人手、経済面なども含め、多頭飼いの環境をきちんと整えられることを確認してから迎えるようにしましょう。
新しい猫ちゃんを迎えるにあたっては必ず事前に健康診断を行い、ノミや寄生虫の駆除やワクチン接種、そのほか必要に応じた医療処置を済ませます。猫の感染症には治療困難で命に関わるものが少なくありません。
(ワクチンで予防できる感染症:猫汎白血球減少症・猫カリシウイルス感染症・猫ウイルス性鼻気管炎・猫白血病ウイルス感染症・猫クラミジア感染症)
また望まない妊娠や激しいケンカを回避するためにも、不妊手術を済ませておくことが望ましいでしょう。
新しい猫ちゃんは、先住猫と年齢差・体力差の少ないコを選ぶことをおすすめします。先住猫が高齢の場合、活発な子猫がやってくると老猫を疲れさせてしまう心配も。また年齢が近い猫ちゃん同士の方が仲良くなりやすい傾向にもあります。
いよいよご対面、でも焦らずに!ストレスとトラブルの回避が肝心です。
迎えたばかりの新入り猫ちゃんはまず、ベッドやトイレを設置したゲージに入れて家族がいるスペースに置きましょう。このとき新入り猫ちゃんが隠れられるように布などをかけておいてあげます。先住猫ちゃんには、ゲージ越しに新入り猫ちゃんを観察したり、においを嗅いだりできるようにしてあげます。
猫ちゃんたちの様子を見ながら1週間ほどは別の部屋やゲージで過ごさせ、互いの存在を感じながらも直接は触れ合わない期間を過ごしてみましょう。
ゲージから出しての対面も、先住猫ちゃんが嫌がったらすぐに新入り猫ちゃんをゲージに戻します。先住猫ちゃんがうなったり威嚇したりしても、けっして叱らないように。叱ったり、無理に近づけようとすると、先住猫ちゃんが新入り猫ちゃんに悪印象を持ってしまって逆効果です。大好きなおやつを一緒に食べさせるなど、「一緒にいると良いことが起きる」という印象づけも効果的。数週間から数ヶ月かけて、焦らず徐々に慣らしていきましょう。
先住猫ちゃんに配慮することが実は新入り猫ちゃんにとっても好都合。
新しい猫ちゃんを迎えるということは、先住猫ちゃんにとっては自分のテリトリーを侵害される恐れやストレスにさらされるということでもあります。
ですから先住猫ちゃんが不安にならないよう、普段以上にたっぷり愛情を注いであげましょう。給餌や抱っこ、声かけなどの順番も先住猫ちゃんを優先します。先住猫ちゃんにとっては新入り猫ちゃんの登場は大きな環境の変化ですが、新入り猫ちゃんは自分が2番手でも、最初からそうであればそういうものだと受け入れられます。先住猫ちゃんが快く新入り猫ちゃんを許容できれば、新入り猫ちゃんにとっても暮らしやすい環境になるのです。
先住猫ちゃんと新入り猫ちゃんが仲良くなるかどうかは相性によるところも大きいので、無理強いは禁物です。くっつき合うことはなくても、互いに傷つけ合ったり体調を崩したりするほどでなければ一緒に暮らすことはできるでしょう。長い時間をかけて仲良くなっていくケースもありますし、険悪でなくてもそれぞれが独立して過ごすことを好む猫ちゃんたちもいます。1頭ずつがリラックスして過ごせる居場所を作ってあげて、ゆったり見守りましょう。また猫トイレの数は猫の頭数+1個が望ましいとされています。フードやお水のボウルも、各自専用のものを用意してあげましょう。
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