ケア

いつも健やかでいるための愛犬の耳と目、爪先のケア法
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愛犬の日常的なケアは、身だしなみを整えるだけでなく、健康を保つことに直結する大切なものです。また、スキンシップがとれる絶好の機会でもあり、お互いにとって楽しい時間にしたいもの。耳と目、爪と肉球を健やかに保つための具体的なケア方法をご紹介します。

リラックスポジションでケアをしやすく

愛犬を日常的にケアすることは、健康チェックのためにも、コミュニケーションのためにも大切なことのひとつです。体を触られたりお手入れが苦手な犬の場合、獣医師にもあまり体を触らせず、病気の発見が遅れてしまう原因になることもあります。
そうしたことを防ぎ、日ごろのケアをしやすくするためにも、お腹を出させて抱っこするリラックスポジションができるように習慣付けましょう。お腹を出すことは服従のポーズで、最初は上手にできない場合もありますが、初日は1分、次の日は3分と、少しずつ時間を延ばしていくことで慣れさせることができます。また、足の先やマズルの先など、体の先端部分を触られるのが苦手な犬は多いものですが、リラックスポジションで体のどの部分を触っても大丈夫になるように練習することで、プロの方にケアしてもらうときもスムーズになります。
ときには愛犬をリラックスさせるツボ押しマッサージなども行いながら、体を触られるのは気持ちいいこと覚えてもらうとケアがしやすくなります。

 

目の手入れのしかた

目のケアについては、ほとんど必要ない場合もありますが、犬種によってはこまめなケアが欠かせません。
チワワ、キャバリアなど目が大きく少し前に出ている犬種は、目にゴミやほこりが入りやすく涙や目やにの原因になるので、散歩後などに目薬でケアすることが大切です。トイプードルなど涙やけが多く見られる犬種でも目の周りのケアを欠かさないように心がけます。
他の犬種も含めて、目やにが付いているときはしっかりと取り、出続けるようであれば獣医師へ相談しましょう。
ただし、目の周りを強くこすったり目を傷付けるなどケアのしすぎが目のトラブルにつながる可能性もあり、注意をしたいもの。愛犬の目のケアが日常的に必要かどうか迷うときは、プロにたずねるとよいでしょう。

耳の手入れのしかた

本来は耳のケアを必要としない犬も多いですが、多湿な気候の日本で暮らす犬の耳は蒸れて雑菌が繁殖しやすいため、月に数回程度の耳掃除をするとよいでしょう。専用のウェットティッシュやコットン、柔らかい布に洗浄液を含ませ、優しく拭きとります。トイプードル、ビーグルなど耳が垂れた犬種は、特に通気が悪く耳の中が汚れやすいため、こまめにチェックしましょう。
綿棒を使ったケアは、耳の粘膜を傷つけてしまうおそれがあるので自宅での使用は避け、耳の奥の汚れが気になる場合はプロに任せたほうが無難です。
いつもと違ってベトベトとした耳垢が出ていたり、強い匂いがするようであれば、病気の心配もあるため獣医師に相談しましょう。

爪の手入れのしかた

爪切りは、1か月に1回くらいのペースで行います。
爪が透明な犬の場合、光に透かして見ると血管が見えるので、その血管の手前までを切ります。爪が黒い犬の場合、光に透かしても血管が見えないため判断がしにくいのですが、少しずつ切っていくと爪の中心に湿った部分が出てくるのでそこでやめます。そうすれば出血することはありません。
出血してしまった場合に備えて、止血剤は必ず用意しておくこと。そして、出血したときは慌てず落ち着いてケアすることが大切です。飼い主が騒ぐと愛犬も不安になり、爪切りを怖く感じてしまいかねないからです。
爪切りを嫌がる犬、そして苦手意識を持つ飼い主は少なくありません。ですが、爪切りは普段から気軽に行って慣らせておくと安心です。爪切りを特別なものと思わせないために、ごはんのときに爪切りハサミを近くに置いておくというのも馴らすための方法の一つ。また、爪にハサミの金属が当たるのを怖がる場合は、鍵や100円玉などを爪に当てて馴れさせ、おとなしくしていられたらご褒美をあげることで苦手意識を克服させてあげましょう。

 

足裏の手入れのしかた

足の裏の肉球の間の毛を伸びたままにしていると、足を滑らせてしまう可能性があります。長くなっているなと思ったら、肉球を傷つけないように注意しながら短くカットします。
肉球自体も、アスファルトの上を歩くことで傷ついたり荒れていることがあります。専用のクリームなどを使ってケアしてあげるとよいでしょう。