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食欲不振の原因は？想定できる原因と対処法（犬編）
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“ごはん”という言葉を聞くだけで、目が輝きソワソワし出す愛犬たち。そんな食いしんぼの犬でも、ときには食が進まないこともあるかもしれません。食いつきが良くなかったり、食べる量が減ったとしても、いつものように元気があり、うんちやおしっこに異常がない場合は、「体調はよいけれど食欲がわかない」という状態だと考えられます。その原因となるいくつかの理由と対処法をご紹介します。

※食欲が落ちているだけでなく、全体的に元気がなく体調が悪そうな場合は、かかりつけの動物病院に相談をしてください。

冬にありがち。「寒さで運動量が落ちた」
さまざまな要因による「ストレスを感じている」

猫に比べて寒さに強いとされる犬ですが、室内で飼われている場合など、日本の冬のシンシンと冷える寒さは苦手なもの。そのため、動きが鈍くなって運動量が落ちがちです。また、冬は飼い主も家にこもりがちになり、散歩時間が短くなったりドッグランなど外で一緒に過ごす機会が減り、犬の運動量も減ってしまうことが少なくありません。犬は運動量に合わせて食事量を調整する場合が多いので、そうした場合に食欲が落ちるのは自然なこと。気になるようであれば、散歩や外で遊ぶ回数を増やしてみましょう。
また、寒いからといって暖房の設定温度が高めだと、犬にとっては暑すぎる可能性があり、バテてしまい食欲が落ちている可能性も。床暖房やホットカーペットを設置している場合、犬にとってはより近い場所となるため、その暖かさがダイレクトに伝わってしまうのです。床面を暖める場合は全面でなく、一部に冷たいままの部分を残しておくことで、犬が暑いと感じたときはおなかを冷やすなど調整しやすくなります。

さまざまな要因による「ストレスを感じている」

とてもデリケートなところのある犬。いつもと違うことがあるとストレスを感じ、食欲が落ちることがあります。引っ越しや旅行などで知らない場所に出かけると、ワクワクすると同時にストレスに感じている可能性も。同居する家族やペットが増えたり、近くで工事音が聞こえるなどの場合もストレスを感じがちです。また、留守番が多かったり散歩や触れ合いが少ないなど、飼い主とのコミュニケーション不足がストレスになってしまうことも。
そうした場合、原因を見つけて軽減するように環境を整えるほか、ストレスを発散できるようたくさん遊んでコミュニケーションをとり、愛犬が喜ぶ時間を増やしてあげましょう。

もっと美味しいごはんをねだる「甘えやわがまま」

犬は人間と暮らしてきた歴史が長く、食べ残しを与えてもらっていた慣習から、人間がくれた食べ物を比較的素直に食べる傾向があります。とはいえ、トイプードルやチワワなどの犬種を中心に、選り好みする場合もあるもの。また、以前にフードを食べなかった時にもっと美味しいものを食べさせてもらえた記憶があると、好きなフードが出てくるまで食べないというわがままな振る舞いをしている可能性もあります。
対処法の一つは、今のフードを辛抱強く与え続けること。食べない場合は時間を区切って片付け、また次の食事タイムも同様に。その間は、おやつなども一切与えないようにします。わがままをしている場合は、お腹が空いたら諦めて食べてくれる場合もあります。それでも食べない場合は、ドライフードをふやかして与えてみるなど食感を変えて出してみるのも一案。いろいろなフードを食べられるよう、ふだんから数種類のフードを定期的にローテーションさせるのもよいでしょう。

シニア向けの工夫を。「加齢によるもの」

年齢を重ねていくと、人間と同じように犬もさまざまな機能が衰えていき、だんだんと食事量も少なくなっていきます。代謝が落ちるのと比例して必要とするカロリーが減るので自然なことである反面、嗅覚や味覚が衰え、噛む力が弱くなるなど、食べる喜びが減っている可能性もあるのでサポートしてあげたいものです。
ドライフードをふやかして柔らかくすることで食べやすくしたり、電子レンジなどで温めることで匂いを強くして食欲を刺激。温めるときは、フードが熱すぎないか指などで触って温度を確認し、全体をよく混ぜて温度ムラがないようにします。また、一度にたくさんの量を食べづらくなっている可能性もあるので、食事の回数を増やして１回ごとの量を減らしたり、栄養価の高いフードに切り替えるのもおすすめ。高さのある食器や台を使うことで、より食べやすくしてあげましょう。

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