愛犬のムダ吠えを防いでストレスフリーに39
家を訪れる人や散歩中に出会った犬などに、愛犬がむやみに吠えかかってしまうことはありませんか。警戒心から吠えてしまうとしても、犬自身にとってもストレスになってしまいかねないムダ吠え。起こりがちな場面ごとに、防止する対策法をご紹介します。
家の近くを通る相手に吠えるときは目隠しを
犬は、縄張りに対する警戒心がとても強い動物です。そのため、自分の縄張りの近くを人間や犬が通る場合、吠えることで追い払おうとします。本来の性質ではあるものの、こうした警戒モードがひっきりなしに続くと、犬自身にとってもストレスになってしまいます。それを防ぐには、環境を変えて吠えないようにしてあげるのがおすすめです。
窓から外の様子が見えると誰かが通りかかるたびに吠えてしまうため、見えないようにすること。しっかりとカーテンを閉めるなどして、通行人が見えないようにしましょう。また、ベランダなどに出すときも、手すりにカバーやフェンスなどを取り付けて、できる限り外の様子がわからないようにすることが大切です。
通行人に吠える愛犬をいさめるのではなく、愛犬が通行人の存在に気がつかない状態にすることを考えてみてください。
来訪者に吠えさせないクレートトレーニング
インターフォンが鳴ると吠えてしまうケースも少なくありません。そうしたときに吠えるのは、歓迎だったり警戒だったりの気持ちが込められています。いずれの気持ちであっても、むやみに吠えると相手を驚かせてしまいます。
こうした場合に対処するには、クレートトレーニングが有効です。犬が決まったクレート(ハウス)に入ることをおぼえさせ、そこに入ることで安心してリラックスできるようにしつけることです。しつけかたは、「ハウス」と言ったあと、おやつなどで誘導し、クレートに入ったらほめてご褒美をあげるというやりかたが基本です。
インターフォンが鳴ったときは、すぐに「ハウス」と声かけをして安心できる場所に誘導して、ムダ吠えを防止。家の中を訪れた相手に向かって吠えてしまうときは、クレートやサークルにカバーをかけて見えないようにします。ムダ吠えをせずに大人しくしていられたら、ご褒美をあげるようにしましょう。
クレートトレーニングは、愛犬に安心して休息できることをおぼえてもらえる大切なしつけなので、ぜひ行ってみてはいかがでしょう。
留守番中に吠える場合は運動量をアップ
たくさんの運動量を必要とする犬(ジャック・ラッセル・テリア、ボーダー・コリーなど)は、吠えることでストレスを発散させる性質があります。こういった場合は、あらかじめたくさん運動させておくことで、留守中のムダ吠えを軽減できることがあります。
たっぷりと運動をして疲れさせておくと、そのあとの留守番中にはしっかり眠ってくれやすくなります。そのためには、朝に1時間、夜に2~3時間など、たっぷりと愛犬の相手をしてエネルギーを発散させてあげること。早朝の散歩は、留守中のムダ吠え予防にとても効果的です。
年齢が若いほど体力があるものですが、3歳くらいまでの活動的な犬にはとくにおすすめです。
散歩中に吠える場合は慣れさせる訓練を
犬の社会化期(生後3週齢~12週齢)に、家族以外の人や他の犬と触れ合うことがないまま成犬(1歳)になってしまうと、人や犬慣れをせず、むやみに吠えかかってしまうことがあります。
そうなってしまっていたら、公園などに連れ出して、知らない人や犬たちに徐々に慣らすことが必要になります。家族以外の人の協力を得ておやつを投げてもらったり、ほかの飼い主のかたにお願いして初めて会う犬たちと少しずつ対面させてみたりしましょう。慣れてくると、ムダ吠えが抑えられるはずです。
そうしたステップを踏むことが難しかったり、飼い主自身で慣らすことができなかったりした場合は、預かり保育をしてくれるドッグスクールなども検討してみてはいかがでしょう。
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