ケア

ブラッシングは健康に効果絶大?愛猫と素敵なひと時を。
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愛猫と楽しい日々を過ごすために欠かせないのが、ブラッシング。単に毛並みを整えるというだけでなく、体調管理や飼い主とのコミュニケ―ションタイムなどさまざまな意味合いを持っています。子猫のうちから少しずつ習慣づけることで、愛猫にとっても楽しい時間にできれば言うことなし。今回は、ブラッシングの役割を改めて知ると同時に、ブラッシング好きの猫にするためのコツなどをご紹介します。

 

ときどき聞く『グルーミング』という言葉と、『ブラッシング』とはどう違うの?

猫の可愛い仕草のひとつである、毛づくろい。きれい好きな猫は、起きている時間の三分の一から半分くらいの時間を毛づくろいに充てるといわれるほどです。体を清潔に保つことはもちろん、体温管理や、気分を落ち着かせるなど、さまざまな意味合いがあるとされます。
この『毛づくろい』の別の言い方として『グルーミング』という言葉があり、猫が自分の体を毛づくろいをすることは、『セルフグルーミング』と呼ぶこともあります。そして、飼い主が愛猫の体を健康かつ清潔に保つために行う、爪切りや耳そうじなどのお手入れ全般も『グルーミング』と呼ぶことが多いでしょう。そのグルーミングの中でも、ブラシやクシを使って被毛のケアをすることを『ブラッシング』と呼びます。つまり、ブラッシングはグルーミングの一つなのです。

定期的に行うブラッシングで、健康管理&愛情表現を

飼い主による定期的なブラッシングには、たくさんの効果があります。猫の体についた汚れを落とし毛並みを整えるほか、抜け毛を取り除いて毛玉吐きを予防したり、ブラシで皮膚を刺激することで血行促進や新陳代謝を促します。さらに、飼い主が猫の体に直接触れるため、ノミやダニが付いた場合にいち早く発見できたり、皮膚疾患や腫れものを見つけるなど、体に異常がないかを確認できる機会でもあります。
もう一つ別の視点として、ブラッシングはコミュニケーションの絶好の機会とも考えられます。飼い主と猫が身近に触れ合うことでお互いの温かさを感じたり、ブラッシングによるマッサージ効果で猫をリラックスさせると同時に、飼い主にとっては愛猫のゴキゲンな姿を愛でるチャンスにも。ブラッシングとは、飼い主と猫が向き合うひとときを通して信頼関係を深められる、大切なコミュニケーションの時間なのです。

子猫のうちから習慣づけを。ご褒美作戦も効果あり

たくさんの効果があるブラッシングだけに、嫌がることなく、習慣化させることができればベスト。そのためにはできれば子猫のうち、生後1ヶ月くらいからブラッシングを始めるのがおすすめです。最初はブラシやクシなど道具を使わず、飼い主の手の指をクシがわりにしてブラッシングを。指で毛をすくように、毛の流れにそって優しく体をなでます。最初は2〜3分を目安に、嫌がる前に止めること。慣れてきたら徐々にブラシを使ったり、時間を長めにしていきます。
もしも嫌がった場合、押さえつけるなどして無理やり行うことはNG。ブラッシングが嫌いになるばかりでなく、なでたり抱っこしたりなど、飼い主と触れ合うこと自体を嫌がってしまいかねません。基本的に猫の機嫌のよいタイミングを見計らい、優しく話しかけながらゆっくりと行い、飽きてきたと思ったらすぐに止めること。そして、おとなしくブラッシングさせてくれたらご褒美におやつを与えるなど、ブラッシングがうれしいこととセットで記憶されるような習慣化も効果があります。
猫は年老いてくると、体調が優れないときなどセルフグルーミングをしなくなることがあります。そんなときでも、ブラッシングの習慣があれば飼い主が体をケアでき、清潔と健康を保ちやすいでしょう。愛猫にいつまでも健康で長生きしてもらうためにも、ぜひブラッシングを習慣化させてみてください。

 

愛玩動物飼養管理士、ペット栄養管理士 斎藤悦子

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