ケア

ペットのシャンプー・洗い方のコツと注意点を要チェック！
32

可愛いペットをいつも身綺麗に保ってあげたいと考えるのが飼い主心。けれども愛犬や愛猫がお風呂を嫌がって困る、上手に洗えないといったお悩みを抱えている飼い主も多いのでは？手際の良いシャンプーの仕方や、気をつけたいポイントをおさらいしてみましょう。

そもそもペットにシャンプーってなぜ必要？ワンちゃんと猫ちゃんで違いはある？

毎日お散歩をしたり、自然の中で遊ぶ機会も多いワンちゃんは身体が汚れやすく、ダニやノミが付いてしまう可能性も。外を歩いたワンちゃんの足や身体を通して、家の中に花粉などのアレルゲンを持ち込んでしまうリスクもあります。また犬や猫の体表には、水分の多い汗を出すエクリン腺と、油分の多い皮脂を分泌するアポクリン腺のふたつの汗腺があります。犬は猫に比べてアポクリン腺の数が圧倒的に多く、皮脂が細菌の影響で分解されるとニオイを放って体臭の元に。これらを放置すると皮膚疾患の原因にもなりかねません。

一方で猫ちゃんの汗腺はアゴ、尾の付け根、こめかみなどに集中していて、自分で毛繕いもするので体臭は少なめ。室内飼いが一般的なので、ひどく汚れる機会もあまりありません。ですから水嫌いの猫ちゃんで、どうしてもシャンプーがストレスになってしまうなどの場合は無理強いしないこともひとつの選択。ですがワンちゃんに関しては、衛生面・健康面の観点からも定期的にシャンプーをしてあげることが必要です。

自宅のお風呂ですぐに実践できる！上手なシャンプーの手順とポイント。

ワンちゃん・猫ちゃんに関わらず、シャンプーをする際はなるべく短時間で仕上げてあげることでペットの負担やストレスを軽減できます。シャンプーで疲れてしまうコもいるので、できるだけ体調の良いタイミングを選び、皮膚トラブルや傷がある時は控えるようにしましょう。

＜手順１＞　洗う前のブラッシング
体毛がもつれたままシャンプーをしても汚れが落ちにくい上に、ますます毛が絡まってしまいます。事前によくブラッシングすることである程度の汚れやホコリを落とせるので、時間短縮にもつながります。

＜手順２＞　たっぷり濡らして泡シャンプーを
ワンちゃん・猫ちゃんを驚かせないよう足先から徐々にぬるま湯（35〜37℃位）をかけてゆき、身体全体をしっかり濡らします。次にペット専用シャンプーを、手や洗面器を使ってよく泡立ててから、マッサージするよう毛並みに沿って洗っていきましょう。泡で出てくるタイプのシャンプーや、リンスインシャンプーを使うとより時短に。爪や指の間、足裏などはニオイや汚れが溜まりやすいので忘れずに、やさしく揉むようにして洗います。
すすぐ際はアゴを上げて、背中に向けて流していきます。万一シャンプーが目に入った場合はすぐに洗い流しましょう。
どんなにマイルドなシャンプーでも、成分が残っていては皮膚にも毛にも負担をかけてしまうので、すすぎ残しのないようご注意を。

＜手順３＞　素早くしっかりドライ
洗い終えたら毛をよく絞り、まずはタオルドライ。そのあと必要に応じてドライヤーを。濡れたままでいると体温が奪われてしまうので、素早くしっかり乾かしてあげることが肝心です。とはいえ、早く乾かしたいからといってドライヤーの熱風を当てるのはNG。温度は低めに設定し、皮膚や毛に負担をかけないよう乾かしてあげましょう。ブラシを使う場合は、ある程度乾いてから使うときれいに仕上がります。

＜手順４＞　爪や耳のお手入れを
シャンプー後は爪がふやけてやわらかくなっていて、切りやすくなります。耳の中の汚れも落ちやすいので、合わせてお掃除してあげましょう。

＜手順５＞　たくさん褒めてごきげんに
お風呂が好きなコも苦手なコも、終わったあとは「いいコでがんばったね」と声をかけたり、ご褒美をあげるなどしてシャンプーすることに楽しいイメージを持たせてあげることもおすすめです。

シャンプーにあたって注意したいこと。どうしてもお風呂がムリなコはどうする？

衛生を保つことは大切ですが、洗いすぎは必要な皮脂まで落としてしまい、皮膚トラブルの原因に。ペットのシャンプー頻度は月に1〜2回が目安。多くても週に1回以下にとどめましょう。また生まれたての子犬や子猫はとてもデリケートなので、シャンプーをするのは生後3カ月を過ぎる頃までは控えた方が安心です。
どうしてもシャンプーが苦手なコや、病気などで長い間シャンプーができないコ、また入浴が負担になるシニアのコなどには水のいらないシャンプーがおすすめ。または足だけ、お尻だけというように、無理のない範囲で部分洗いをしてあげるのも良いでしょう。

知っトク図書室に戻る